妊娠高血圧症候群~私の体験記

プロフィールにも簡単に記載しましたが、30代にして高血圧持ちの私です。

高血圧治療をしながらの妊娠中、妊娠高血圧症候群を発症してしまい、妊娠30週で出産することとなりました。以下は私自身の忘備録と、同じような体験をされた方、まさに今されている方などに、少しでも情報共有の場になればと思い記しています。

30代そこそこで高血圧と診断される

大学卒業後は10年程都内のメーカーに勤務、バリキャリ志向で海外営業を担当、仕事は大変ながらもやる気を持って楽しく働いていました。

30歳を過ぎたあたりから、会社の健康診断で高血圧を指摘され始めたものの、当時の私はピンと来ず、“高血圧??ふーん、血圧高めなのか・・(だからなに?)”状態で数年間放置。

ちなみに当時の食生活はというと、朝ご飯→パン食多めでハム・チーズ・卵など朝からしっかり食べる、昼食→社食でパスタ・ラーメンなどの麺類が7割くらい、残りの2割はハンバーグ+ごはん・汁物・小鉢などの一般的な定食料理、夕食→平日は帰宅が遅い事もありあまり自炊はせず、総菜メイン(+晩酌ビールとおつまみにチーズなど)。

職場や友達との飲み会も多々あり。お酒が好きなので、休日は外食か、“お酒に合うおつまみ”系の食事がメイン、といった感じでした。そこまで塩分過多かというと、そうでもない気はするのですが・・麺類やおつまみが多かったので、チリツモ状態だったかもしれません。

ある時、突然首から頭にかけて激痛を感じた為会社の診療所に相談にいったところ、

産業医『(原因は)なんですかねぇ。特に主だった異常はなさそうですが・・。ところで会社の健康診断で高血圧を指摘されていますが、何か治療はされていますか』

私『いえ、特に・・』

産業医『え・・あ、そうですか。ちょっと血圧測りますね』

(血圧 160/110くらい)

産業医『これはとても高いですよ。あなた、妊娠の希望は?高血圧の人は妊娠高血圧症候群にもなりやすいから、今は危険なので妊娠しないでくださいね』

『血圧と塩分摂取量は大きく関係しています。塩分は一日6gを目標に、とにかく減塩に努めて下さい。』

『降圧剤も処方しますから、しばらくは毎週診療所に通って経過を報告してください。』

最初は??状態だった私も、医師のなんだか鬼気迫る感じに圧倒されて自分なりに調べてみると、動脈硬化から脳出血、脳梗塞、心筋梗塞や腎不全など、高血圧を起因とする数々の合併症が羅列されており、顔面蒼白状態。高血圧の恐ろしさと治療の必要性をようやく認識することになりました。

しかも私の場合、最低血圧が常に110前後だったので、『重度』の高血圧でした。また、特に深刻だったのは、妊娠高血圧症候群との関係。元々不妊気味でクリニックに通っていたのですが、高血圧の人は妊娠高血圧症候群を発症するリスクがかなり高く、もしも無事妊娠できたとしても、高血圧のせいでおなかに酸素や栄養が届かず赤ちゃんが順調に育たなかったり、胎盤剥離や早産、最悪の場合死産となってしまう可能性や、赤ちゃんだけではなく母体にも危険がある事、等々、調べれば調べるほど恐ろしいことばかり。

『これは・・本気で治療しなければまずいかも』、と、ようやくそこで自分の置かれている状況のヤバさを実感することになりました。

高血圧治療の始まり

しばらくは会社の診療所に毎週通いました。将来的に妊娠を希望していた事もあり、妊娠中に飲んでも問題のない降圧剤(かなり弱めのもの)をメインに処方してもらい、毎日血圧を測定して報告。同時に食事療法、禁酒、運動、睡眠、入浴等、血圧改善に良いとされることを片っ端から取り入れました。塩分摂取は1日6g、昼食はお弁当を持参。かなりビビっていた事もあり、結構厳格に塩分目標を守った生活をしました。

投薬の効果が主だとは思いますが、努力の甲斐もあってか血圧は120/80くらいに落ち着いて過ごせるようになりました。でも、それまで外食大好き、お酒も大好き、ジャンクフードもしょっぱいものも大好きだった私は、突然の減塩生活がとても辛かった・・

血圧はかなり落ち着きましたが、当時の私はかなり鬼気迫った状態で毎日減塩生活を過ごしていた為、ストレスの多い職場や東京への毎日の通勤(片道2時間)、毎日のお弁当作りなどが次第に負担に感じるように。夫と話し合った結果、当面は無事に妊娠~出産を迎える事を第一に考えようと、それまで10年務めた会社を退職することに決め、ストレスの少ない事務職のパートをすることにしました。当時の夫は『体調第一』と私が退職することをすぐに賛成してくれ、今でも本当に感謝しています。

待望の第一子妊娠

退職して間もなく、幸いにも第一子を妊娠することができました。初期段階から妊娠高血圧症候群を懸念していたものの、初期~中期は至って順調、血圧も安定し、全く問題ない日々でした。これなら自然分娩でも大丈夫かな?なんて安心していた矢先、30週手前で急に体重増加が激しくなり(1週間で+2キロが2週続く)、全身が極度に浮腫みだしました。血圧も、何度計っても150/100くらいでかなり高め。さすがに心配になったので健診予定日外に病院に行ったところ、病院で計った血圧は190/120、たんぱく尿は+4(最悪レベル)で即入院決定。家には帰してもらえず、そのまま入院することとなりました。しかも、その病院では34週目からの分娩しか扱っていない為、万が一の事を考えてと、その日のうちに別の病院へ転院。絶対安静状態だったので、人生初の救急車に乗り搬送されました。この時点でだいぶパニックです。

幸い、おなかの赤ちゃんはまだ元気と聞いていたので、”当面は管理入院かな、まだ30週なのに先が長くて大変だな・・“などと思いながらおなかにモニターをつけて一晩経過を観察した後に、翌朝医師から、『赤ちゃんはまだ元気ですが、いつ状態が悪化してもおかしくない状態です。今日、産んじゃいましょう。』と言い渡されることに。

え・・ 今日・・?!これからですか・・???

まだ30週ですけど、赤ちゃん1000gそこそこですけど、大丈夫なんですか?!

もう、ショックと混乱で大号泣。しばらくパニックでしたが、他に選択肢は無くもう産むしかないわけで。結局、朝の6時に『今日産みましょう』と言われて、10時前には生まれていました。前日病院に行ってから24時間と経たずの出産。もうわけわかりませんよね(笑)生まれた息子は1114gの低出生体重児、とりあえず泣き声は聞こえましたが、即NICUに入院となりました。

産後も結構大変でした

超パニックの中ではありましたが、帝王切開だったので出産自体はあっという間に終わりました。妊娠高血圧症候群の場合、出産後に血栓ができ、それが脳に飛んだりするとあぶないという事で、24時間くらい血圧計とモニターと両足にもみほぐし器のようなもの(血栓防止)を装着され24時間血圧のモニターと足をもみもみ。無事、何事も起こらず機材は外され、あとは退院に向けて回復していくのみ・・と、思いきや。出産したはずなのに体重が全然減らない。むしろ、日に日に増えていく・・?出産後2-3日してもおなかはパンパンのまま、体重は出産前より増加、内臓が圧迫されて息も苦しい・・なぜ・・。

周産期センターのある大きな総合病院でしたが、そこでも稀に見る状況だったようで、最初は医師も看護師も『???』状態(それがまた不安)でした。MRI含む一連の検査してもらった結果、私の場合は“妊娠高血圧腎症”だった為、腎臓の機能が低下して水分(尿)が十分に排出されず、体内に水分がとどまってしまっているからでは、という見解に。利尿剤を飲んでも効果は一時的で意味がないため、適度な水分を取って排尿を促しながら、腎臓の機能が回復するのを待つほかないとのことで、毎回排尿の量を記録しながら数日過ごすことになりました。その時点では、体は水分でパンパンで、動くのもままならないほど、臓器も圧迫されて息も苦しい。

数日後にはかなり落ち着いたのですが、浮腫みが引いてきて今度出てきたのは全身(特におなか周り)にガッツリ青あざ、しかもすごく痛い。そしてなぜか呼吸もずっと苦しいまま。これも医師が『なんじゃこりゃ?!』というくらい稀な現象だったようですが、一連の検査の結果、激しい浮腫みのせいでいたるところで毛細血管が破れて内出血を起こし(=青あざ)、鉄分がうまく体内に行き渡らず、酸素不足になっているとのこと(酸素は鉄と結びついて体内に行き渡る為)。これも即効性のある治療薬などはなく、鉄剤を飲みながら内出血が治まり、サチュエーション(酸素飽和度)が回復するのを待つほかありませんでした。

結局、私自身は産後10日間程入院をしました。今久しぶりに思い出しましたが、辛かったなぁ・・

NICUでの2ヶ月間

出産後、最初の10日間は私自身が隣の産科病棟に入院していたので、NICUには朝昼晩と様子を見に行くことができましたが、退院後は搾乳したおっぱいを届けに毎日病院に通いました。強制ではありませんが、できるだけ毎日母乳を届けてください、とのこと。“え、毎日・・?”と最初はちょっとびっくりしましたが、考えてみれば普通に出産していたら毎日赤ちゃんのお世話をするわけですから、当たり前ですよね。家に息子が不在の中、3-4時間おきに一人で搾乳するのは、なんとも空しいとも悲しいとも言える、空虚な感覚に陥りましたが、その間も息子は頑張って大きくなっているんだと思い、泣きながら搾乳をした日もありました。

最初は全くでなかった母乳も、30g、50gと少しずつ増えていき、最後は一回で100gくらいでるようになりました。幸いにも、NICUでの息子の経過は順調で、特に大きな問題はなく、約2カ月入院した後、元々の予定日近くで退院することができました。小さな赤ちゃんの強い生命力と、現代の医療のレベルの高さに感謝するばかりです。退院の条件は2000gを超えていることと、自立哺乳ができることだったかと思います。

ちなみに、NICUの入院費用に関して、当時何の知識も無かった私は、いったいいくら請求されるのだろうとビクビクしていたのですが、乳児医療費は無料の為、なんとかかったのは一日数百円のおむつ代とミルク代のみ・・!!(※金額は各病院によるかと思います)二か月間、24時間体制でモニター付きの管理をしてもらって無料なんですか?!本当にありがとうございます!!一生“税金高い”とか言いません。病院に足を向けて寝れません。これほど有難いと思ったことはありませんでした。お世話になった病院の方々には、今でも感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございました。

第二子を授かりたい今

当時は大変な出産経験でしたが、1114gで生まれた息子も退院後はすくすくと成長し、先日無事3歳を迎えました!車と恐竜が大好き、歌もおしゃべりも上手な、元気な男児に育ってくれています。

現在は第二子を望みながら日々を過ごしています。高血圧とは一生の付き合いですが、目下の目標は第二子の妊娠時には妊娠高血圧症にならないこと。一度発症した人は再発のリスクが非常に高いそうですが、その場合もできる限り発症を先延ばしして、おなかの中で大きく育ててあげる事。お医者様曰く、妊娠高血圧症候群はどんなに塩分等に気を付けても完全には予防はできないし、発症するときはするそうなのですが、それでもできることをやらずに後悔はしたくないので、しっかり取り組みたいと思っています。

実のところ、減塩生活も始めてから数年が経ち、また育児の忙しさなどを言い訳に、自分でも気のゆるみを感じるこの頃でした。自分に気合を入れなおす為に、そしてこれまでの減塩生活や自分なりのアレンジレシピの忘備録にと、このブログを始める事にしました。同じように減塩生活を送られている方との情報共有の場にもなれば幸いです☆

ここまで読んでくださった方、最後まで長文お読み下さりありがとうございました!

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